高知市議会 > 2018-06-14 >
06月14日-01号

  • "累積赤字"(/)
ツイート シェア
  1. 高知市議会 2018-06-14
    06月14日-01号


    取得元: 高知市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-28
    平成30年第464回 6月定例会 第464回高知市議会定例会会議録第1号━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  議事日程 第1号 平成30年6月14日(木曜日)午前10時開議第1 会期の決定第2 会議録署名議員の指名第3 陳情第2号 高知市秦中央保育園移転に関する件第4 市第72号 平成30年度高知市一般会計補正予算 市第73号 平成30年度高知市産業立地推進事業特別会計補正予算 市第74号 高知市税条例及び高知市税条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例議案 市第75号 高知市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例議案 市第76号 高知市介護保険条例の一部を改正する条例議案 市第77号 高知市墓地条例の一部を改正する条例議案 市第78号 高知市納骨堂条例の一部を改正する条例議案 市第79号 高知市立公民館条例の一部を改正する条例議案 市第80号 平成30年度高知市一般会計補正予算についての市長専決処分承認議案 市第81号 平成30年度高知市国民宿舎運営事業特別会計補正予算についての市長専決処分承認議案 市第82号 平成30年度高知市産業立地推進事業特別会計補正予算についての市長専決処分承認議案 市第83号 高知市税条例の一部を改正する条例についての市長専決処分承認議案 市第84号 土地処分議案 市第85号 高知市デジタル固定系防災行政無線整備工事請負契約締結議案 市第86号 水難救助支援車購入契約締結議案 市第87号 非常備消防ポンプ自動車購入契約締結議案 市第88号 仁ノ排水機場築造工事(その2)請負契約の一部変更議案 市第89号 調停の申立てについて  ────────────────  本日の会議に付した事件日程第1 会期の決定日程第2 会議録署名議員の指名日程第3 陳情第2号高知市秦中央保育園移転に関する件日程第4 市第72号議案から市第89号議案まで副議長辞職の件副議長の選挙  ────────────────  出席議員1番 浜口佳寿子君  2番 岡崎 邦子君3番 近森 正久君  4番 迫  哲郎君5番 深瀬 裕彦君  6番 長尾 和明君7番 氏原 嗣志君  8番 細木  良君9番 はた  愛君  10番 田鍋  剛君11番 竹内千賀子君  12番 浜田  拓君13番 下本 文雄君  14番 下元 博司君15番 岡田 泰司君  16番 岡崎  豊君17番 近藤  強君  18番 大久保尊司君19番 伊藤 弘幸君  20番 吉永 哲也君21番 浜口 卓也君  22番 寺内 憲資君23番 清水おさむ君  24番 平田 文彦君25番 川村 貞夫君  26番 西森 美和君27番 高木  妙君  28番 和田 勝美君29番 竹村 邦夫君  30番 戸田 二郎君31番 福島  明君  32番 山根 堂宏君33番 水口 晴雄君  34番 中澤はま子君  ────────────────  説明のため出席した者      市長      岡崎 誠也君      副市長     吉岡  章君      副市長     中澤 慎二君      総務部長    弘瀬  優君      財務部長    橋本 和明君      市民協働部長  谷脇 禎哉君      健康福祉部長  村岡  晃君      こども未来部長 山川 瑞代君      環境部長    山本 正篤君      商工観光部長  松村 和明君      農林水産部長  高橋 尚裕君      都市建設部長  門吉 直人君      教育長     横田 寿生君      上下水道事業管理者              海治甲太郎君      防災対策部長  黒田 直稔君      消防局長    高井 祐介君      監査委員    藤原  敏君      財政課長    澤村 素志君  ────────────────  事務局職員出席者      事務局長    藤原  哲君      事務局次長   池畠 正敏君      事務局参事   山崎 敬造君      庶務課長補佐  谷村 守敏君      議事調査課長補佐広松 康児君      議事調査課管理主幹              竹村 博和君      事務局法務担当専門官              弘田 充秋君      秘書係長    西成 雅江君      議事係長    中須賀広典君      調査係長    田村 章代君      書記      川村 浩之君  ~~~~~~~~~~~~~~~~  午前10時0分開会 ○議長(高木妙君) これより第464回高知市議会定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 会期の決定 ○議長(高木妙君) 日程第1,会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。今期定例会の会期は,本日から6月27日までの14日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高木妙君) 御異議なしと認めます。よって,会期は14日間と決定いたしました。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2 会議録署名議員の指名 ○議長(高木妙君) 日程第2,会議録署名議員の指名を行います。 今期定例会会議録署名議員は,会議規則第87条の規定により,議長において竹村邦夫議員田鍋剛議員近森正久議員を指名いたします。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(高木妙君) この際,諸般の報告を事務局長からいたします。 ◎事務局長(藤原哲君) 御報告いたします。 包括外部監査人から次の報告書の提出がありました。3月28日 包括外部監査の結果に関する報告書について 書類は事務局に保管してあります。 第463回定例会以降,監査委員から次の書類を受理いたしました。4月5日 定期監査結果報告書の提出について同  日 工事監査結果報告書の提出について同  日 財政援助団体等監査結果報告書の提出について6月13日 平成30年1月分,2月分,3月分例月現金出納検査の結果について(会計管理者所管分上下水道事業管理者所管分) 書類は事務局に保管してあります。 市長から議案の提出がありました。 市第72号議案から市第89号議案まででありますが,内容につきましては,印刷してお手元に配付してありますので,朗読を省略させていただきます。 市長から報告書の提出がありました。 市報第10号から市報第21号まででありますが,内容につきましては,印刷してお手元に配付してありますので,朗読を省略させていただきます。 市長から法人の経営状況を説明する書類の提出がありました。 以上でございます。  ────────────────         30重財第38号            平成30年6月14日高知市議会議長 高木妙様         高知市長 岡崎 誠也    議案の提出について 下記の議案を市議会に提出します。         記市第72号 平成30年度高知市一般会計補正予算市第73号 平成30年度高知市産業立地推進事業特別会計補正予算市第74号 高知市税条例及び高知市税条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例議案市第75号 高知市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例議案市第76号 高知市介護保険条例の一部を改正する条例議案市第77号 高知市墓地条例の一部を改正する条例議案市第78号 高知市納骨堂条例の一部を改正する条例議案市第79号 高知市立公民館条例の一部を改正する条例議案市第80号 平成30年度高知市一般会計補正予算についての市長専決処分承認議案市第81号 平成30年度高知市国民宿舎運営事業特別会計補正予算についての市長専決処分承認議案市第82号 平成30年度高知市産業立地推進事業特別会計補正予算についての市長専決処分承認議案市第83号 高知市税条例の一部を改正する条例についての市長専決処分承認議案市第84号 土地処分議案市第85号 高知市デジタル固定系防災行政無線整備工事請負契約締結議案市第86号 水難救助支援車購入契約締結議案市第87号 非常備消防ポンプ自動車購入契約締結議案市第88号 仁ノ排水機場築造工事(その2)請負契約の一部変更議案市第89号 調停の申立てについて  ────────────────         30重財第39号            平成30年6月14日高知市議会議長 高木妙様         高知市長 岡崎 誠也    報告書の提出について 下記について,市議会に報告します。         記市報第10号 平成29年度高知市一般会計継続費繰越計算書の報告市報第11号 平成29年度高知市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告市報第12号 平成29年度高知市産業立地推進事業特別会計継続費繰越計算書の報告市報第13号 平成29年度高知市水道事業会計継続費繰越計算書の報告市報第14号 平成29年度高知市水道事業会計予算繰越計算書の報告市報第15号 平成29年度高知市公共下水道事業会計予算繰越計算書の報告市報第16号 (仮称)長浜給食センター新築電気設備工事請負契約の一部変更についての市長専決処分の報告市報第17号 (仮称)針木給食センター新築電気設備工事請負契約の一部変更についての市長専決処分の報告市報第18号 高知市中央消防署(仮称)新築工事請負契約の一部変更についての市長専決処分の報告市報第19号 新図書館等複合施設整備業務委託契約の一部変更についての市長専決処分の報告市報第20号 調停の申立てについての市長専決処分の報告市報第21号 損害賠償の額の決定についての市長専決処分の報告  ────────────────         30重財第42号            平成30年6月14日高知市議会議長 高木妙様         高知市長 岡崎 誠也    法人の経営状況を説明する書類の提出について 下記について,地方自治法第243条の3第2項の規定により市議会に提出します。         記公益財団法人 高知市文化振興事業団平成30年度事業計画書公益財団法人 こうち男女共同参画社会づくり財団 平成30年度事業計画書公益財団法人 高知市スポーツ振興事業団平成30年度事業計画書公益財団法人 高知県魚さい加工公社平成30年度事業計画書公益財団法人 高知市環境事業公社平成29年度事業報告書公益財団法人 高知市学校給食会 平成29年度事業報告書公益財団法人 こうち男女共同参画社会づくり財団平成29年度事業報告書公益財団法人 高知県魚さい加工公社 平成29年度事業報告書  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第3 陳情第2号高知市秦中央保育園移転に関する件 ○議長(高木妙君) 日程第3,陳情第2号 高知市秦中央保育園移転に関する件を議題といたします。  〔審査報告書は18ページに掲載〕 ○議長(高木妙君) 厚生常任委員会の報告を求めます。田鍋剛議員。  〔厚生委員長田鍋剛君登壇〕 ◎厚生委員長(田鍋剛君) 厚生常任委員会の報告を申し上げます。 本陳情は,第463回定例会において,当委員会に付託され,継続審査としておりましたが,閉会中の審査で陳情に係る現地調査を行い,その中で執行部に詳細な説明を求めるなどして慎重に審査した結果,5月28日開催の厚生常任委員会において,賛成少数をもって,不採択とすべきものと決しました。 採決に当たり,5会派から討論が行われましたので,順次御報告いたします。 市民クラブは反対の立場から,本陳情は,秦中央保育園と秦ふれあいセンターとの合築を求めて提出されたものであるが,現秦ふれあいセンターは,昭和56年に建築され,耐震性能を備えていること。耐用年数が25年程度あり,公共施設マネジメントの観点からも,今後10年以内に耐用年数を迎える施設が対象となる第1期公共施設配置計画に含まれていないこと。 平成13年には,エレベーター設置工事や内部の改修工事により機能向上を図っており,二重投資との批判を免れないこと。 ふれあいセンターの改築には有利な財源がなく,財政的に危機的な状況にある本市においては市民の理解が得にくいこと。 何よりも,これ以上の改築のおくれは,未耐震の保育園での保育が長期化することとなり,南海トラフ地震の発生を考慮すると,極めて憂慮される事態であること。 以上のことから,市民クラブとしては,たいへん心苦しくも本陳情に反対せざるを得ない。 一方,この間の執行部の地元対応について指摘する。 地元に大きな期待を持たせる案を提示した後,7カ月にわたり地元との協議を放置したこと,また,秦ふれあいセンターの所管である市民協働部や,公共施設マネジメントの所管である財務部との連携を欠いたことにより,地元への説明が不十分となり,地元の不信感を招いたことは残念でならない。 今後は,上記指摘の反省に立ち,一日も早く部局間の密接な連携のもと,誠実かつ丁寧に地元協議の円滑な推進に全力を尽くすことを強く求める。 最後に,保育園への進入口の分散や,将来の秦ふれあいセンター改築を考慮し,JA高知市との粘り強い交渉,協議を進めることを求める。 続きまして,日本共産党は賛成の立場から,この問題は,市が示した基本構想で複合化案を支持した住民に対し,市から,今後の方向性などについて十分に説明がなされなかったことが背景になっていると考える。 市の部局間の連携の不十分さと,住民合意を図るための説明責任を果たしてこなかった市の責任は大変重いことを指摘する。 我が会派は,合築せよという結論ではないが,本陳情の後段の,地域との合意を踏まえた上で計画を進めるよう求めるとの意見を重視し,本陳情に賛成するものである。 続きまして,新風クラブは反対の立場から,保護者や保育職員らの強い要望を実現しようとする秦中央保育園の基本・実施設計等業務委託費については,3月定例会で平成30年度予算として可決しており,執行部による事業の必要性や優先性等説明内容は十分に合理性が認められるとともに,去る5月8日の本委員会の現地視察によって,改めて保育園の老朽化した現状と移転の必要性を確認したところである。 この問題の長期化は,本来の事業目的である,保育園の早期移転すなわち保護者の方々が望む,安全,安心な保育サービスの提供に支障となることは明らかである。 本陳情を採択することは,いたずらに地元と執行部とのあつれきを助長させ,真摯な合意形成プロセスを阻害しかねないと判断し,不採択とすべきと考える。 続きまして,公明党は賛成の立場から,執行部が住民理解を得るためのプロセスにおいて,住民と向き合う力が不十分であったこと,また,広聴広報における対話力,技術力が不足していたことが,この陳情に至った最大の要因であり,陳情者が地域との合意を踏まえた計画の推進を強く求めている点を,我が会派は重く受けとめるものである。 秦中央保育園と秦ふれあいセンターとの複合化案も提示する以上は,早期の部局横断的な説明が不可欠であったことは明らかであり,政策決定がなされたあとの説明責任が十分に果たされていないことが,問題の本質であると考える。 現在,保育幼稚園課地域コミュニティ推進課財産政策課,くらし・交通安全課の担当4課にわたる最終的な住民説明会が6月1日に予定されているものの,いまだ住民間の合意形成が図られていないことから,行政と住民との話し合いの中で結論を導くことを目指し,議会が先んじて賛否を問うものではないとして,我が会派では,この過程をしっかり見守る立場にある。 秦中央保育園の早期建設は,地域の誰もが求めているところであり,必ずしも複合化にこだわらないという地域の動きも出てきていることから,委員会で陳情の継続審査を求めたところであるが,合意を得られなかったため,丁寧な説明を要望するという住民側の当然の主張を最大限尊重し,陳情の主旨を踏まえて賛成するものである。 続きまして,新こうち未来は反対の立場から,新こうち未来は,現厚生常任委員の任期中に本陳情の結論を出さなければ,この問題がまた振り出しに戻るおそれがあり,議会が責任を果たさなかったというそしりを招くことになると考える。 今回の案件は,こども未来部が現秦中央保育園の改築を急ぐ余り,公共施設マネジメントの視点を欠いた中で住民説明を行ったことにより生じた行政不信が要因となっている。 よって,今後の公共施設改築に当たっては,公共施設マネジメント計画にのっとり,関係機関,部局がしっかりと足元を固めた上で住民対応に当たることを強く求める。 以上で,各会派からの討論内容の報告を終わります。 ここで,厚生常任委員会の総意として,執行部に対し,一言意見を申し述べます。 今回の陳情については,不採択という結果となったところであるが,今回の問題は,部局間の垣根を超えて事業を進めるという意識の欠如や,部局間の連携が不十分なことに起因する地元への説明不足が,原因の一つになっていると考えられる。 そのため,今後,こども未来部は,市民協働部や財務部など他部局とも協力し,こども未来部としてではなく高知市としての立場で,地元に納得してもらえるような説明を行うことを強く指摘するものである。 以上で,厚生常任委員会の報告を終わります。 ○議長(高木妙君) これよりただいまの委員長報告に対する質疑に入るのでありますが,ただいまのところ通告はありません。質疑はありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高木妙君) 質疑なしと認めます。これより採決いたします。 本案に対する委員長の報告は不採択であります。 本案は,採択することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(高木妙君) 起立少数であります。よって,本案は不採択と決定いたしました。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第4 市第72号議案から市第89号議案まで ○議長(高木妙君) 日程第4,市第72号議案から市第89号議案までを一括議題といたします。  〔別冊議案参照〕 ○議長(高木妙君) 提案理由の説明を求めます。岡崎市長。  〔市長岡崎誠也君登壇〕 ◎市長(岡崎誠也君) 第464回高知市議会定例会に御出席をいただき,まことにありがとうございます。 議案の説明に先立ち,当面する市政課題に関連して,御報告と考え方を申し上げ,御理解を賜りたいと存じます。 まず,本市の財務部職員が,公然わいせつ罪の容疑で警察の取り調べを受け,書類送検されたことにつきまして,御報告とおわびを申し上げます。 今回の不祥事は,当該職員が集合住宅において,公衆の場所であるにもかかわらず,早朝,全裸でごみを収集所に排出する行為を繰り返し行っていたことから,近隣の住民の方の通報により待機していた警察官によって,本年4月16日に現行犯逮捕され,今月12日付で書類送検されたものであります。 市民の皆様の安全,安心を守るべき本市職員がこのような事件を起こしたことは,市政に対する信頼を著しく損なうものであり,市民の皆様や市議会の皆様方に深くおわび申し上げます。 本件に関しては,信頼回復に向けて綱紀の粛正と服務規律の徹底を図っているさなかに,職員を監督する立場にある係長職にある職員が起こした事件であることを重く受けとめ,先般,当該職員に対して停職6カ月の厳重な処分を下すとともに,同日付で主任職へ降任させました。 改めまして,職員一人一人が公務員としての自覚と強い使命感をもって規律ある行動をとることを庁内に徹底するとともに,組織一丸となって信頼回復に取り組んでまいります。 次に,国政の動向と我が国の経済状況について申し上げます。 今月8日に内閣府が発表した本年1月から3月期の国内総生産の実質成長率は,輸出分野である外需がプラスに寄与したものの,国内需要が2四半期ぶりのマイナスとなったことから,前期比0.2%減,年率換算では0.6%減となり,9四半期ぶりマイナス成長となりました。 先月23日に発表された月例経済報告では,景気の基調判断について5カ月連続で据え置き,景気は,緩やかに回復しているとされ,先行きについては,雇用・所得環境の改善が続く中で,各種政策の効果もあって,緩やかな回復が続くことが期待されるとの見方を示す一方で,海外経済の不確実性や,金融資本市場の変動の影響に留意する必要があるとされています。 高知県内では,今月7日に発表された日本銀行高知支店金融経済概況において,高知県の経済は,回復していると6カ月連続で据え置きの判断がされ,先行きについても回復が続くとされている一方で,人手不足の影響や底がたさを増しつつある個人消費の動向,国際金融資本市場の動向等の影響について,注視していく必要があるとされています。 こうした経済状況のもと,先月25日には,国の地方財政審議会において,誰もが希望を持てる地域社会に向けた地方税財政改革についての意見書が取りまとめられ,国と地方を合わせたプライマリーバランスの黒字化に向けて,国,地方の信頼関係のもとで,基調を合わせた取り組みが重要であるとともに,地域経済の再生と地方財政の健全化の両立が必要であるとし,各自治体が予見可能性を持った上で,計画的かつ安定的に財政運営を行えることが不可欠だとして,必要な一般財源総額を今後とも安定的に確保すべきであるとされています。 一方,今月5日に開催された平成30年度第8回経済財政諮問会議において,経済財政運営と改革の基本方針,骨太の方針の原案が審議されています。 本年度の,骨太の方針原案では,財政健全化に向けて,新経済・財政再生計画を策定し,基礎的財政収支の黒字化の時期を,これまでの2020年度の目標から2025年度に先送りするとともに,2021年度に中間指標を設定して進捗状況を確認することとされています。 また,来年10月1日の消費税率10%への引き上げと需要変動の平準化を明記するとともに,消費税率引き上げ分の財源の使い道について,教育負担の軽減,子育て層支援介護人材の確保等と,財政再建とに,それぞれおおむね半分ずつ充当することとし,消費税率引き上げ時に合わせて,幼児教育の無償化や介護人材の処遇改善を実施することとなっています。 さらに,社会保障改革を軸とした持続可能な経済財政の基盤固めを行うため,来年度から3カ年を,経済財政の,基盤強化期間(仮称)と位置づけた上で,社会保障関係費については,実質的な増加を高齢化による増加分に相当する伸びの範囲におさめることを目指すとともに,地方の歳出水準については,国の一般歳出取り組みと基調を合わせつつ,地方の安定的な財政運営に必要となる地方一般財源の総額については,本年度地方財政計画の水準を下回らないよう実質的に同水準を確保するとされています。 しかしながら,医療費を初めとする社会保障関係費は毎年確実に増加していくことから,地方一般財源の総額については現状より一層の拡充が不可欠になりますので,今月6日に開催された全国市長会総会において,さらなる財源確保等特別決議を行い,関係省庁に強く働きかけているところです。 次に,れんけいこうち広域都市圏取り組みについて申し上げます。 れんけいこうち広域都市圏の形成につきましては,昨年12月議会において,県内33市町村との圏域形成に係る連携協約と,圏域の取り組みの推進に向けた高知県との連携協約締結議案について,それぞれ議決を賜りまして,本年3月28日には,県内市町村長高知県知事,また,高知市議会議長にも御臨席を得て,連携協約の締結式を行い,全国でも初めてとなる県内全市町村と県が連携した高知モデルとして,新しい圏域における取り組みが本年4月からスタートしております。 現在,本県の人口は1年間で7,000人以上減少しており,本市の人口についても1,700人を上回るペースで減少する傾向が続く厳しい現状にありますので,市町村における各地域を守っていくためにも,れんけいこうち広域都市圏の事業を着実に進めていくことが重要です。 れんけいこうち広域都市圏ビジョンには,20件の連携事業を登載しており,これまで以上に市町村間の連携を強化していくために,本年4月には,県内を6ブロックに分け,本市及び各市町村の担当者,県の担当にも参画をいただき,3者による膝詰め協議などを行い,事業実施に向けた準備を整えてきました。 中でも,早い段階から準備を重ねてまいりました二段階移住推進事業については,4月1日から補助制度がスタートし,相談件数も徐々に増加してきており,先週末までに5件の補助交付決定を行い,既に,2段階目の移住先を訪れるなどの具体的なアプローチがなされています。 さらに,今後予定している二段階移住に関するプロモーション事業により,大都市圏へのPRを強化するなどの取り組みを加速させるとともに,定期的に協議を行っている県や一般社団法人高知県移住促進・人材確保センターとも緊密に連携を図り,事業を推進してまいります。 連携事業につきましては,県内市町村との連携はもとより,県からの手厚い支援をいただくとともに,県内全市町村長と知事を構成員とする協議会や,ビジョン推進懇談会からの御意見等を踏まえながら,事業を着実に進捗させてまいります。 次に,南海トラフ地震対策の取り組みについて順次申し上げます。 まず,三重防護に係る事業の進捗などについて申し上げます。 南海トラフ地震に備えるため,高知港海岸では,平成28年度から海岸保全施設等の整備が順次進められており,発生頻度の高いL1津波に対しては浸水を防ぐ,防災を,最大クラスであるL2津波に対しては浸水範囲を減少させるとともに,浸水するまでの時間をおくらせて避難時間を確保する,減災を目指すこととされています。 事業の進捗につきましては,先月28日に現地の視察を行い,国及び県の担当者の方から工事概要等の説明をいただき,整備状況を確認してまいりました。 まず,港湾施設である第1ラインでは,国及び県の事業として防波堤の延伸と粘り強い構造への補強などが進められるとともに,第2ラインについては,国の直轄事業として高知新港東側から種崎千松公園までの種崎外縁工区約3,250メートルのうち,新港西区間の約500メートルについて昨年5月から防潮堤整備に着手し,既存防潮堤と一体となった重力式構造にするとともに,地盤沈下を考慮した堤防のかさ上げや洗掘防止のための粘り強い構造への整備が進められており,本年度からは高知新港北側の緑地区間約750メートルについても整備に着手する計画となっています。 第3ラインでは,県事業として若松町の胸壁,防潮堤の約940メートルについて整備が進められており,新田町の護岸についても,本年度,約180メートルの工事に着手する予定となっています。 これらの三重防護の整備については,2031年度までの長期間の工事となりますので,今後も引き続き,国及び県と連携を密にして着実な事業実施を促進してまいります。 次に,今月26日から8月29日まで8回にわたって開催します,れんけいこうち防災人づくり塾について申し上げます。 この,防災人づくり塾は,防災に関する基礎的な知識や技能を身につけ,自主防災組織などで地域の防災活動に貢献できる災害に強い人材を育成するため,各専門分野の講師による防災講座を平成12年度から開催しており,これまでに修了生は2,000人を超え,現在,多くの修了生が防災リーダーとして各地域で活躍されています。 本年度からは,れんけいこうち広域都市圏の事業の一環として本塾を開催することとし,高知市会場のほか,安芸,物部川,嶺北,仁淀川,高幡,幡多の6ブロックにサテライト会場を設けてインターネット配信を行い,各ブロックで,この講座が受講できるようにしています。 次に,下知地区の防災計画について申し上げます。 先月17日に下知地区減災連絡会の皆様から,本市で初めてとなる地域の皆様によって策定された,下知地区防災計画の御提案をいただきました。 この地区防災計画は,地域の皆様の意向が強く反映されたボトムアップ型の計画で,地域の特性を踏まえた実践的な計画づくりはもとより,作成過程を通じて地域住民の皆様の防災に対する意識を高め,災害時には自助,共助による効果的な防災・減災活動を実施することを目指しています。 御提案をいただいた下知地区の計画では,被害をできるだけ軽減する具体策の実現を目指すとともに,災害後のまちづくりの復興を事前に考えながら,命を守った後の地域の将来に希望が見えなければいけないという強い思いから,住民の方々みずからがイメージした,事前復興計画が登載されており,全国的に見ても先進的な取り組みであり,提言内容を高く評価しております。 災害から一人でも多くの命を守るためには,普段からの地域内のつながりと助け合いの体制が不可欠となります。 本市としても,地域の皆様が自発的に行う防災活動に関する地区防災計画の策定は重要な取り組みであると考えており,平成27年度からモデル地区として3年間にわたりワークショップなどで熱心に論議され,防災意識の向上に取り組まれてきた下知地区減災連絡会を初めとする地域の皆様方の御苦労に感謝を申し上げます。 御提案いただきました地域の皆様の,集合知である下知地区防災計画につきましては,本市の地域防災計画に位置づけまして,住民の皆様の御提案を最大限に尊重して今後の取り組みを進めてまいります。 次に,災害時の避難行動要支援者対策について申し上げます。 本市では,平成28年度から昨年度にかけて,災害対策基本法に基づき作成した避難行動要支援者名簿に登載されている約3万6,000人の方々に,避難支援等を担う関係者に対して名簿情報を提供することについて,同意されるかどうかの確認を行いました。 本年度は,御本人の同意を得られました方々の名簿情報を,民生委員や自主防災組織等の避難支援等関係者に提供するため,地域における勉強会の開催などの取り組みを進めるとともに,名簿情報を活用した対象者ごとの避難支援計画の策定や,避難行動要支援者である御本人も参加する避難訓練等の取り組みを支援してまいります。 次に,災害時のトイレ対策について申し上げます。 災害時のトイレ対策につきましては,庁内において,昨年1月に災害時トイレ対策検討プロジェクトチームを立ち上げ,指定避難所等におけるトイレ環境の確保に向けた諸課題を検討し,先月に中間報告を受けました。 この中間報告では,浄化槽から下水道への切りかえ時に,不要となった浄化槽を災害時トイレの貯留槽として活用することや,既設のトイレの点検,応急処置のための体制の構築など,諸課題を抽出しており,具体的な取り組みをさらに進めるため,(仮称)災害時トイレ確保・管理計画の策定に向け,引き続き庁内プロジェクトチームで検討を進めてまいります。 次に,新庁舎の整備状況について申し上げます。 新庁舎につきましては,平成28年6月の着工以降,昨年秋ごろには県産材の丸太を活用した液状化対策工事や,建物本体を地中から支える既製コンクリート杭の打設工事を終え,現在は地下躯体工事や免震装置の据えつけ作業に取り組んでいます。 これらの地下工事を行う中で,作業区画の一部で想定以上に地盤が軟弱な箇所があることが判明し,杭の打設工事や土砂の掘削を行う際に,重機の転倒防止等のための地盤改良が必要になったことや,昨年,本市にも大きな被害をもたらした複数の台風の接近や上陸に伴い,仮囲いの間引きや資材の養生といった風対策が必要となり,工事工程に大きな影響が生じました。 このため,工事請負業者等との詳細な協議を踏まえ,新庁舎の完成時期を当初予定していた来年6月末から2カ月延期し,8月末に工期を変更することといたしました。 一方,新庁舎は本市の重要な防災拠点となることや,仮庁舎で市民サービスを提供しているため住民の皆様に御不便をおかけしていることから,可能な限り開庁時期への影響を避けるために,工事が概成し,設備の試運転調整に入る建物引き渡し日前の段階から,什器備品の搬入などの開庁準備に取りかかり,建物引き渡し日以降,順次,新庁舎への引っ越し作業を進め,来年11月末までの移転完了を目指します。 市民の皆様には,大変御不便をおかけいたしますが,御理解と御協力を賜りますようお願いいたします。 次に,国民健康保険について申し上げます。 国民健康保険制度は,半世紀ぶりの制度改革が行われ,4月から財政運営の責任を都道府県が担う新制度が,大きな混乱もなくスタートしています。 国保の財政上の構造問題を解消するため,本年度から新たに1,700億円の追加公費の支援が始まり,平成27年度からの1,700億円と合わせて,3,400億円規模の財政支援が毎年行われることとなりました。 新制度においては,必要な医療給付費は県から支給されることとなり,市町村は,県が算定した国保事業費納付金を県に納付することになりますので,それを賄うための保険料収入の確保が必要です。 本市における平成30年度の保険料については,県が示した標準保険料率も参考にしながら,県に納付すべき国保事業費納付金を確保するための保険料を算定した結果,被保険者一人当たりの保険料を,医療基礎賦課分と後期高齢者支援金分の合計で約3,100円引き下げるとともに,介護納付金分を約1,000円引き上げ,全体では,平均約3,000円を引き下げる保険料率といたしました。 今後も,特定健診や特定保健指導,重症化予防事業等の保健事業の取り組み強化を図るとともに,本年度から本格実施となる保険者努力支援制度への対応など,医療費適正化に取り組みながら,国保財政の健全化に努めてまいります。 次に,観光振興について申し上げます。 昨年度から,県と連携して,志国高知幕末維新博の取り組みを進めており,本年4月21日には,高知県立坂本龍馬記念館のグランドオープンに合わせて,全国の龍馬ファンの聖地とも言える桂浜公園において,志国高知幕末維新博第2幕の開幕セレモニーが開催されました。 当日は,全国の龍馬関係団体を初め,平成の薩長土肥連合として,鹿児島県,山口県,佐賀県,高知県の4県知事や,特別ゲストとして,観光特使の島崎和歌子さん,ビビる大木さん,三山ひろしさんをお招きし,大盛況のうちに式典を終えることができ,桂浜の新たな魅力がさらに高まることとなりました。 坂本龍馬に関連する行事として,本市では今月16日に坂本龍馬像建立90年を記念して,龍馬の功績を顕彰する記念イベントを開催することとしており,これらの好機を生かして本市への誘客をさらに加速させてまいります。 次に,大型客船の寄港状況について申し上げます。 昨年度は,外国客船を初めとする大型客船40隻が高知に寄港いたしましたが,本年度は,先月末時点で昨年を上回る45隻の寄港予約及び仮予約をいただいております。 年間で10万人以上の国内外のお客様が客船を利用して高知を訪れることが見込まれますので,お客様に満足いただけるように,(仮称)高知新港客船ターミナルの整備促進などの受け入れ体制の強化や,中心市街地でのおもてなしの拡充を図ってまいります。 今月6日に放送されましたNHKの全国ニュースにおいて,外国人旅行者の1人当たりの消費単価が全国的に下がる中,過去3年間で高知県が全国で最も高い伸びを示しており,東京,北海道に次いで全国で3番目の消費単価になっていることが放送されました。 その要因として,高知県の特産品である,サンゴ製品が外国人観光客に人気を博すとともに,中心部の商店街に外国人観光客を呼び込む戦略が功を奏したことが紹介されています。 高知新港で客船から降りてくる外国人観光客を無料シャトルバスで,はりまや橋観光バスターミナルへ送迎し,商店街を通って高知城まで散策する中で,オセッカイストと呼ばれる市民ボランティアの方々が商店街の各店へ橋渡しする取り組みの効果があらわれたものであり,今後も県や商店街の皆様とともに,高知に来ていただいた外国人観光客へのおもてなしや消費拡大に向けて,積極的な取り組みを進めてまいります。 次に,桂浜公園再整備について申し上げます。 桂浜公園の再整備については,平成27年度に基本構想を作成し,28年度には基本計画を策定していますが,内閣府のPPP/PFI推進室が作成したガイドラインに基づき,本市が策定した基本計画に対する民間からの意見や事業参入の可能性を把握するため,平成29年度に,桂浜公園整備手法等調査業務を実施いたしました。 この調査では,県内外の関連企業49者の方々に対して,サウンディング型市場調査を行い,関連する企業からは,桂浜の商業施設部分についてはマーケットに即した適正規模からスタートした上で,段階的な整備を望むなどの貴重な御意見を伺っています。 今後は,これらの調査結果を参考にしながら,桂浜公園の整備方針を検討し,決定していくこととなりますが,検討に当たっては,昨年度の法改正により,都市公園内で活用が可能となった,Park-PFI制度など,新たな手法も含めて,具体的な検討を進めてまいります。 次に,新図書館等複合施設の取り組みについて申し上げます。 新図書館等複合施設オーテピアは,県や議会を初めとする多くの関係者の皆様の御協力のもと,およそ8年の歳月をかけ,いよいよ来月24日に開館いたします。 オーテピア高知図書館は,県立図書館と市民図書館本館を一体的に整備する国内初の取り組みであり,全国有数の施設規模で総合的なサービスを展開するため,全国からも注目されています。 これからの高知を生きる人たちに力と喜びをもたらす図書館の基本理念のもと,地域を支える情報拠点機能を飛躍的に充実させ,県民,市民の暮らしや仕事の中で起こる,さまざまな課題解決を支援する社会教育施設として,健康・安心・防災情報サービスや,ビジネス・農業・産業支援サービスなどの図書館サービスを積極的に提供してまいります。 また,併設する,高知みらい科学館は,高知の未来を担う理科好きの子供をふやし,育てる,大人も子供も科学に親しみ,科学を楽しむ文化を育てることを理念として,県内唯一となるプラネタリウムを初め,見て,触れて,感じて,つくって,学び遊ぶことのできる参加体験型の展示や,小中学生の理科学習,サイエンスショー,科学教室などの事業を幅広く実施することとしています。 また,オーテピア高知声と点字の図書館では,誰もが読書を楽しめるように,文字情報の利用が困難な方々の読書を支援する録音図書や点字図書の充実のほか,対面朗読サービスなどを積極的に展開してまいります。 オーテピアの開館に当たり,前日の23日に記念式典を開催するほか,開館記念講演として,著名な作家やタレント,声優などによる講演も準備し,これまで図書館を利用されていなかった市民の皆様にも幅広くアピールしたいと考えており,テレビやラジオ,新聞などさまざまなメディアを活用した広報活動を積極的に実施してまいります。 県民,市民の皆様の生涯学習や文化活動を,図書館サービスなどを通じてオーテピアから支援してまいりますので,多くの皆様に御来館いただき,幅広く活用していただくことを願っております。 次に,新図書館西敷地の利活用について申し上げます。 新図書館西敷地につきましては,新図書館西敷地利活用事業基本協定締結に係る妥当性検討委員会における確認事項を中心に,本年2月からこれまでに計10回,優先交渉権者と協議を続けており,先月にはヒアリング形式による協議2回を含めまして4回の協議を行っています。 優先交渉権者と一定の協議が整いましたら,議会の皆様や市民の皆様にも御説明を申し上げながら,さらに御意見を賜ってまいります。 次に,高知中央産業団地について申し上げます。 操業環境の悪化や企業の事業継続計画,BCPの構築による高台移転に向け,県と共同で取り組んでいる製造業を対象とした高知中央産業団地については,平成29年度末に整備工事が完了し,現在,早期の分譲開始に向けて,都市計画法に基づく開発完了の手続などの作業を進めています。 本産業団地につきましては,分譲の問い合わせもありますので,本議会において,市持分は2分の1となりますが,県分と合わせて土地5万103.57平方メートル以内,売却価格12億5,676万6,000円以上の土地処分議案を提出するとともに,議決を賜りました後,来月下旬ごろから新聞広告やホームページなどで分譲案内を開始し,公募による選定を行いまして,9月ごろには譲り受け人を決定し,分譲を進めてまいりたいと考えております。 県内企業の移転需要につきましては,高知中央産業団地だけでは応じ切れないことから,現在,本産業団地の東側に隣接する布師田地区において,県と共同で(仮称)布師田団地の整備に向けて,測量や設計,用地取得に向けた調査事業を進めており,これらの事業の実施により,地元企業の移転や新たな企業の進出に対する基盤整備を行い,本市の産業振興や雇用の維持,創出につなげてまいります。 次に,平成29年度の決算見込みについて御報告申し上げます。 一般会計では,扶助費を初めとする歳出の伸びなどにより厳しい財政運営となりましたが,歳入におきまして,平成28年度に大きく減収となりました地方消費税交付金が一定確保されるとともに,民間保育所や認定こども園の運営費負担金の過年度分精算に伴う国費や県費の還付が6億2,000万円余りあり,さらに,生活保護費負担金などにおいて,本年度に返還が必要な国費の超過受け入れが約5億円と例年にも増して多額になるなど,特別な要因が重なりましたことから,収支の均衡を保つことができる見込みとなっています。 特別会計では,収益事業においてミッドナイト競輪の追加開催などから車券売上が増加し,7年連続の単年度黒字となり,累積赤字は前年度より約4億円減の53億円を下回る見込みですので,今後とも魅力あるレース編成に取り組み,さらなる収支改善に努めます。 そのほか,国民宿舎運営事業においては,単年度収支で前年度並みの2億6,000万円余りの黒字とともに,累積赤字が約6億円まで減少することが見込まれ,経営健全化計画で示しました平成31年度末での資金不足の解消が図れる見通しとなっています。 企業会計のうち,水道事業では,給水人口が減少する中,平成28年度と同程度の給水収益を確保することができ,14億7,200万円余りの純利益となりました。 一方,公共下水道事業では,2億2,700万円余りの純損失となり,特に,受益者負担を原則とする汚水事業では,2億4,100万円余りの純損失で,累積赤字も17億1,900万円余りと増加しており,本年4月1日からの下水道使用料の改定とあわせて,水洗化率のさらなる向上に努め,長期的に安定した経営を目指してまいります。 以下,議案について御説明を申し上げます。 今回提出しました議案は,予算議案2件,条例議案6件,その他議案10件です。 まず,今回の補正予算は,一般会計において国費の内示増を受け,重点路線に位置づけている,愛宕町北久保線の愛宕町工区を初め,曙町西横町線の中工区,鴨部北城山線の第2工区の整備に向けた建物物件調査費及び移転補償費等を増額補正するほか,認知症高齢者グループホーム等で,利用者等の安全確保を図るための耐震改修や老朽化に伴う大規模改修等に対する補助金を補正するものです。 また,清掃工場では,施設の長寿命化の一環として,中央監視制御装置の更新に向け,平成31年度までの債務負担行為を設定します。 特別会計では,産業立地推進事業におきまして,高知中央産業団地の分譲開始に伴う売り払い収入により,起債の繰り上げ償還などの補正を行うものです。 以上,申し上げました内容によりまして,提案しております今回の補正規模は,一般会計4億4,700万円の増額,特別会計1億6,047万9,000円の増額であり,補正後の予算規模は,全会計の純計で2,662億3,900万円余りとなり,この補正予算財源として,特定財源である国庫支出金や市債等を充当いたしました。 次に,予算外議案について申し上げます。 条例議案は,法令の改正に伴うものなど6件です。 このうち,市第74号議案の高知市税条例及び高知市税条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例議案につきましては,平成30年度税制改正に伴い,所得税法と同様に地方税法において,個人市民税における給与所得控除や公的年金等控除から基礎控除への振替及び非課税の範囲の見直しなどの改正が行われたことに伴い,関連する規定について改正を行うものです。 その他の議案は,高知中央産業団地の土地処分議案や,春野町においてデジタル固定系防災行政無線を整備するための工事請負契約締結議案など10件となっています。 このうち平成30年度一般会計補正予算についての市長専決処分承認議案では,誠和園を整備するために29年度に設定した救護施設整備事業補助金の債務負担行為について,実施主体が土地造成工事における軟弱地盤対応などに時間を要したため,平成29年度内の補助金の交付決定に至らず,債務負担の効力を失いましたことから,31年10月の開設に向けて事業を遅延なく推進するため,改めまして31年度までの債務負担行為を再設定したものです。 報告12件につきましては,繰越計算書など,いずれも法令所定の手続により御報告するものです。 以上,提出をいたしました議案について,概要の説明を申し上げましたが,よろしく御審議の上,適切な御決定をお願いいたします。
    ○議長(高木妙君) この際暫時休憩いたします。  午前10時52分休憩  ~~~~~~~~~~~~~~~~  午後2時0分再開 ○議長(高木妙君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △副議長辞職の件 ○議長(高木妙君) 副議長平田文彦議員から副議長の辞職願が提出をされております。 お諮りいたします。この際副議長辞職の件を日程に追加し,議題とすることに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高木妙君) 御異議なしと認めます。よって,この際副議長辞職の件を日程に追加し,議題といたします。 まず,その辞職願を朗読いたさせます。 ◎事務局長(藤原哲君)             平成30年6月14日高知市議会議長 高木 妙 様     高知市議会副議長 平田 文彦       辞 職 願 今般,一身上の都合により副議長を辞職したいから許可されるよう願い出ます。 ○議長(高木妙君) お諮りいたします。平田文彦議員の副議長の辞職を許可することに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高木妙君) 御異議なしと認めます。よって,平田文彦議員の副議長の辞職を許可することに決定いたしました。  ~~~~~~~~~~~~~~~~ △副議長の選挙 ○議長(高木妙君) ただいま副議長が欠員となりました。 お諮りいたします。この際副議長の選挙を日程に追加し,選挙を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高木妙君) 御異議なしと認めます。よって,この際副議長の選挙を日程に追加し,選挙を行います。 議場の閉鎖を命じます。  〔議場閉鎖〕 ○議長(高木妙君) ただいまの出席議員数は34人であります。 投票用紙を配付いたさせます。  〔投票用紙配付〕 ○議長(高木妙君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。─配付漏れなしと認めます。 投票箱を改めさせます。  〔投票箱点検〕 ○議長(高木妙君) 異状なしと認めます。 念のために申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上,点呼に応じて順次投票を願います。 なお,同姓の方がありますから,氏名の記載に御注意願います。 点呼を命じます。  〔氏名点呼,各員投票〕 ○議長(高木妙君) 投票漏れはありませんか。─投票漏れなしと認めます。 投票を終了いたします。 議場の閉鎖を解きます。  〔議場開鎖〕 ○議長(高木妙君) 開票を行います。 会議規則第31条第2項の規定により,立会人に細木良議員,竹村邦夫議員を指名いたします。よって,両議員の立ち会いを願います。  〔投票点検〕 ○議長(高木妙君) 選挙の結果を報告いたします。  投票総数  34票 これは先ほどの出席議員数に符合いたしております。 そのうち  有効投票  34票  無効投票  0票 有効投票中  清水おさむ議員  22票  浜口 卓也議員  12票  以上のとおりであります。 この選挙の法定得票数は9票であります。よって,清水おさむ議員が副議長に当選されました。 ただいま副議長に当選されました清水おさむ議員が議場におられますので,本席から会議規則第32条第2項の規定による告知をいたします。 清水おさむ議員。  〔清水おさむ君登壇〕 ◆(清水おさむ君) ただいま,議員各位の御推挙をいただきまして,歴史ある高知市議会副議長に選任いただきました,清水おさむでございます。 若輩者の私には想像しがたい責任の重さに身の引き締まる思いでございますが,本日からは高木議長の補佐役という任務を最優先かつ,全力で全うしてまいりたいと思います。 同僚議員の皆様には,議会運営に対する御理解,御協力を心からお願いを申し上げまして,副議長就任に当たっての挨拶にかえさせていただきます。どうか,任期末までよろしくお願いを申し上げます。(拍手) ○議長(高木妙君) 前副議長平田文彦議員の発言を許します。  〔平田文彦君登壇〕 ◆(平田文彦君) ただいまお許しをいただきました,平田文彦でございます。副議長退任に当たり,一言御挨拶を申し上げます。 昨年6月定例会におきまして,副議長に就任させていただき,その職責を果たすため,微力ながら尽力してまいりました。 この一年間,大過なく副議長の職を全うすることができましたのは,高木議長を初め議員の皆様,執行部の皆様,そして議会事務局の皆様の御支援,御協力の賜物でございます。皆様方に,心から厚くお礼申し上げます。 この間,多忙な高木議長の代理として,中核市市議会議長会総会や国への要望を初め,さまざまな場面に高知市議会の代表といたしまして参加させていただき,私自身にとりましても本当に貴重な,大きな体験となりました。 今後は,この貴重な経験を生かし,一議員として高知市政のさらなる発展と,市民福祉の向上に向けて努力してまいる所存でございますので,皆様どうぞよろしくお願いいたします。 また,高木議長におかれましては,このたび,全国市議会議長会の副会長という要職につかれ,ますます忙しくなると思いますが,体調に御留意されながら,持ち前の明るさで重責を果たしていただきたいと存じます。 これまで大変お世話になり,ありがとうございました。(拍手)  ~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(高木妙君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(高木妙君) 御異議なしと認めます。よって,本日はこれにて延会することに決定いたしました。 6月15日午前10時再開いたします。 本日はこれにて延会いたします。  午後2時20分延会...